はじめるSDGsライフ

毎日のバスタイムを見直してSDGs無理なくできるヒント

はじめに

一日の疲れを癒やし、リラックスできるバスタイムは、多くの方にとって大切な時間ではないでしょうか。お湯に浸かったり、シャワーを浴びたりする時間は心地よいものですが、実はこの毎日の習慣が、地球環境や社会の持続可能性と深く関わっていることをご存知でしょうか。

SDGs（持続可能な開発目標）と聞くと、少し難しく感じるかもしれませんが、バスタイムで行うちょっとした工夫も、SDGsの達成に貢献する立派なアクションです。そして嬉しいことに、これらの工夫の多くは、家計の節約にもつながります。

この記事では、毎日のバスタイムで無理なく、そして経済的な負担をかけずに実践できるSDGsアクションやヒントをご紹介します。今日からすぐに取り入れられる簡単なことばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

1. お湯の使い方を見直す

バスタイムで最もエネルギーと資源を使うのは、やはりお湯です。お湯の使い方を少し意識するだけで、水道代や光熱費の節約につながり、環境への負荷も減らすことができます。これは、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」や目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」などに関わる行動です。

• 適切な湯量で入浴する: 浴槽にお湯を張りすぎるのを避け、家族が必要とする量だけ用意します。必要以上に多くのお湯を使うことは、無駄なエネルギー消費につながります。
• 家族で続けて入浴する: お湯が冷めないうちに家族が続けて入浴することで、追い焚きの回数を減らせます。追い焚きには多くのエネルギーが必要です。
• シャワーの出しっぱなしを防ぐ: シャワーを使う際は、必要な時だけ出すように心がけます。体を洗っている間など、使わない時はこまめに止めましょう。節水シャワーヘッドに交換することも効果的です。
• 残り湯を有効活用する: 浴槽の残り湯は、洗濯や掃除、庭の植物への水やりなどに活用できます。これにより、新たな水道の使用量を減らすことができます。洗濯に使う場合は、すすぎはきれいな水を使うのが一般的です。

これらの習慣は、少し意識するだけで誰にでもできることばかりです。毎日の積み重ねが、水資源の節約やエネルギー消費の削減につながります。

2. 入浴剤やソープ選びのヒント

バスタイムに使うソープやシャンプー、入浴剤などのアイテム選びも、SDGsと関わるポイントです。製品がどのように作られ、使用後にどうなるかを考えてみましょう。これは、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に関わるアクションです。

• 環境負荷の少ない製品を選ぶ: 海洋汚染の原因となるマイクロプラスチックを含まない製品や、生分解性の高い成分を使った製品を選ぶことで、使用後の排水による環境への影響を減らすことができます。
• 詰め替え容器を活用する: シャンプーやボディソープなどは、可能な限り詰め替え用を選びましょう。これにより、プラスチックごみの削減につながります。
• シンプルな製品を選ぶ: 過剰な包装がされていないものや、多機能すぎないシンプルな製品を選ぶことも、資源の節約につながります。

成分表示などを確認するのは少し手間かもしれませんが、環境や自分の体にも優しい製品を選ぶことは、安心して暮らしを続けるための一歩となります。

3. タオルやバスグッズを大切に使う

バスルームで使うタオルやバスマット、ブラシなども、選び方や使い方次第でSDGsに貢献できます。

• 長く使える品質のものを選ぶ: 丈夫で長持ちする製品を選ぶことで、買い替えの頻度を減らし、廃棄物の削減につながります。
• 適切なお手入れで長持ちさせる: タオルは正しい方法で洗濯し、よく乾かすことで、品質を保ちながら長く使えます。
• 環境に配慮した素材を選ぶ: もし買い替える機会があれば、オーガニックコットンやリサイクル素材など、環境に配慮して作られた製品を検討してみるのも良いでしょう。
• まだ使えるものを捨てる前に考える: 少しほつれたり古くなったタオルも、掃除用にするなど、最後の最後まで使い切る工夫をしましょう。

モノを大切に長く使うことは、それを作るために使われた資源やエネルギーを無駄にしないことにつながります。これは、節約にも直結するSDGsアクションです。

4. 子供と一緒にバスタイムでSDGsを学ぶ

バスタイムは、子供と一緒にSDGsについて楽しく学ぶ絶好の機会です。

• 水の大切さを伝える: シャワーを使っている時に「このお水はどこから来るのかな？」「世界にはきれいな水がなくて困っている人もいるんだよ」などと話しかけてみましょう。
• 節水アクションを一緒に実践する: 「シャワーを止めるのを手伝ってね」「残り湯で洗濯するんだよ」など、具体的なアクションを子供に任せることで、遊び感覚で節水の大切さを学べます。
• 使ったソープの泡がどうなるか話す: 「この泡は流れるとどうなるのかな？」「海の生き物さんが困らないように、環境に優しいものを使いたいね」など、身近なことから環境への影響を考えるきっかけを作ります。

お風呂でのリラックスした雰囲気の中で、堅苦しくなくSDGsについて話すことで、子供たちの環境に対する意識を自然に育むことができるでしょう。

まとめ

毎日のバスタイムは、単に体を清潔にする時間だけではありません。今回ご紹介したような小さな工夫を積み重ねることで、水資源の節約、エネルギー消費の削減、廃棄物の削減など、様々な形でSDGsに貢献することができます。

これらのアクションは、特別な道具や知識が必要なものではなく、今日からすぐに始められることばかりです。そして多くの場合、水道光熱費の節約にもつながるため、家計にも優しい取り組みと言えるでしょう。

無理なく、できることから一つずつ実践していくことが大切です。毎日のバスタイムを、自分にも地球にも優しい時間に変えてみませんか。