節約とSDGsに繋がる!モノを大切に長く使う暮らしのアイデア集
いつも新しい情報や便利な商品が次々と登場する中で、つい衝動的に新しいものを購入してしまうことはありませんか。まだ使えるのに買い替えたり、飽きてしまって手放したりすることもあるかもしれません。
しかし、今あるモノを大切に長く使うことは、私たちの暮らしに様々な良い変化をもたらすだけでなく、SDGsの達成にも貢献できる大切なアクションです。
このページでは、モノを大切に長く使うことがなぜ重要なのか、そして今日から誰でも無理なく始められる具体的なアイデアをご紹介します。
モノを大切に長く使うことの意義
SDGsには17の目標がありますが、モノを大切に長く使うという行動は、特に目標12「つくる責任 つかう責任」に深く関わっています。
モノは、原料を採掘・生産し、製造、輸送、販売、そして使用され、最後は廃棄されるという一生(ライフサイクル)をたどります。この全ての過程で、地球の資源やエネルギーが使われ、温室効果ガスが発生したり、廃棄物が出たりします。
モノを長く大切に使うことは、新しいモノを作る必要を減らし、この一生の過程で発生する環境への負荷を減らすことにつながります。
そして、それは環境への貢献だけでなく、私たちの暮らしにも直接的なメリットをもたらします。例えば、買い替えの頻度が減れば家計の節約になりますし、一つのモノを大切に使うことで愛着がわき、心豊かな暮らしにもつながるかもしれません。
今日からできる!モノを大切に長く使う具体的なアイデア
では、具体的にどのようなことから始められるのでしょうか。特別なことではなく、日々の生活の中で少し意識を変えるだけでできることからご紹介します。
1. 普段のお手入れでモノの寿命を延ばす
モノが傷んだり壊れたりする原因の一つは、日頃のお手入れ不足です。少しの手間をかけるだけで、モノの寿命はぐっと延びることがあります。
- 衣類: 洗濯表示を確認し、正しい方法で洗う。しまう前に汚れを落とし、適切な方法で保管する。毛玉やほつれをこまめに手入れする。
- 靴: 履いた後に汚れを拭き取り、風通しの良い場所で休ませる。靴クリームや防水スプレーでお手入れする。
- 家具: 汚れはすぐに拭き取る。素材に合ったお手入れ剤を使う。直射日光や湿気を避ける場所に置く。
- 家電: フィルターの埃を取り除く、簡単な表面の清掃など、取扱説明書に記載されているお手入れを定期的に行う。
こうした日頃のお手入れは、モノをきれいに保つだけでなく、故障を防ぎ、結果的に修理費用や買い替え費用を節約することに繋がります。
2. 壊れたらすぐに「捨てる」と考えない。「修理」を選択肢に入れる
モノが壊れてしまったとき、「もうダメだ」とすぐに捨てて新しいものを買ってしまうことはありませんか。しかし、修理を検討することで、モノを再び使えるようになるだけでなく、新しいものを買うよりも経済的に済む場合があります。
- メーカーや町の修理店に修理を依頼する。
- 自分でできる簡単な修理(ボタン付け、ほつれの繕い、ネジの締め直しなど)に挑戦してみる。最近では、修理方法を紹介する動画などもたくさんあります。
修理して長く使うことは、「もったいない」の心を大切にすることでもあり、愛着のあるモノとの付き合い方を深めることにもつながります。
3. 不要になったモノを「捨てる」以外の方法で手放す
まだ使えるけれど、自分はもう使わない、というモノもあるでしょう。その場合も、すぐにゴミとして捨ててしまうのではなく、別の方法を検討してみましょう。
- リユース(再利用): 家族や友人に譲る、地域の回収ボックスを利用する、フリマアプリやネットオークションで販売する、中古品店に持ち込む。
- リサイクル: 素材ごとに分別し、自治体のルールに従ってリサイクルに出す。
誰かが必要としているモノを、適切な方法で次の人につないであげることは、資源の有効活用に大きく貢献します。特に衣類や本、子供のおもちゃなどは、必要としている人がたくさんいます。
4. モノを選ぶ時、買う時から「長く使うこと」を意識する
モノを大切に長く使うためには、手に入れた後の使い方だけでなく、「買う時」の視点も重要です。
- 本当に必要か、じっくり考える: 衝動買いを避け、本当に自分の暮らしに必要なモノか、購入前に立ち止まって考えてみましょう。
- 飽きずに長く使えるか: トレンドに左右されすぎず、自分の好みやライフスタイルに合い、飽きずに長く使えるデザインや機能のモノを選ぶ。
- 丈夫で修理しやすいか: 多少値段が高くても、安価ですぐに壊れてしまうものより、しっかりした作りで、もしもの時に修理しやすい構造や部品があるかどうかも考慮に入れる。
買う時に少し立ち止まって考える時間を設けるだけで、無駄な買い物を減らし、結果的に家計の節約にもつながります。
子供と一緒に「モノを大切にする心」を育む
家庭でモノを大切にする習慣は、お子様にとっての学びの機会でもあります。
- 壊れたおもちゃを一緒に修理してみる。
- 服に開いた小さな穴を一緒に繕ってみる。
- 使わなくなったおもちゃや絵本を、寄付やリサイクルに出す準備を一緒にする。
- モノができるまでの過程や、使われなくなった後にどうなるのかを一緒に調べてみる。
こうした経験を通して、子供たちはモノへの感謝の気持ちや、工夫して大切に使うことの価値を自然と学んでいきます。それは、SDGsが目指す持続可能な社会を次の世代に引き継いでいく上で、とても大切な教育となるでしょう。
まとめ
モノを大切に長く使うという行動は、SDGsの達成に貢献できるだけでなく、家計の節約になったり、お気に入りのモノへの愛着を深めたりと、私たちの暮らしを豊かにするメリットがたくさんあります。
難しく考える必要はありません。まずは、今持っているお気に入りの服を丁寧にお手入れしてみる、壊れてしまったモノの修理について調べてみる、不要になったモノを捨てる以外の方法で手放せないか考えてみる、といった小さな一歩から始めてみませんか。
日々の暮らしの中で「モノを大切に使う」ことを少し意識するだけで、きっとあなたと地球にとって良い変化が生まれるはずです。