【手軽に始める】環境にもお肌にも優しい洗剤・シャンプー選びのヒント
毎日の家事で使う洗剤や、お風呂で使うシャンプー、トリートメント。私たちの生活に欠かせないものですが、実はこれらの選び方や使い方が、地球の環境、そしてSDGsと深くつながっていることをご存知でしょうか。
SDGs(持続可能な開発目標)は、2030年までに達成を目指す世界共通の目標です。その中には、海の豊かさや陸の豊かさを守ること、そして安全な水と衛生を確保することなどが含まれています。私たちが日々の生活の中で何を選ぶか、どう使うかといった小さな行動一つ一つが、これらの目標達成に影響を与えているのです。
なぜ洗剤・シャンプー選びがSDGsにつながるのか
私たちが使用した洗剤やシャンプーは、排水として下水や川に流れ、最終的には海にたどり着きます。製品に含まれる成分によっては、水質を汚染したり、水の中に住む生き物に影響を与えたりする可能性があります。プラスチック製の容器も、適切に処理されないとごみとなり、環境問題を引き起こす要因の一つとなります。
環境に配慮された洗剤やシャンプーを選ぶことは、私たちが使う水をきれいに保ち、水辺や海の生態系を守ることにつながります。また、持続可能な方法で作られた製品や、プラスチックごみを減らせる製品を選ぶことは、「つくる責任、つかう責任」というSDGsの目標12にも貢献する行動と言えるでしょう。
環境に優しい洗剤・シャンプーを選ぶヒント
では、具体的にどのような点に注目して選べば良いのでしょうか。いくつかのヒントをご紹介します。
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生分解性の高い成分を選ぶ: 使われた後に自然界で分解されやすい成分でできた製品は、水の負担を減らすことができます。「生分解性」といった言葉や、環境に配慮している旨の表示を確認してみましょう。
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成分表示を確認する: 化学物質の中には、環境への負荷が高いものや、お肌に刺激となる可能性があるものもあります。成分表示をよく見て、ご自身やご家族にとって安心できるものを選ぶことが大切です。無添加や天然由来成分をうたっている製品も増えています。
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プラスチック容器を減らす工夫:
- 詰め替え用を選ぶ: 新しい容器を毎回買わずに済む詰め替え用は、プラスチックごみを減らす効果があります。最近は、プラスチック使用量が少ないパウチタイプのものも増えています。
- 固形タイプを試す: 洗剤やシャンプーには、固形石鹸タイプのものもあります。容器が不要だったり、紙パッケージだったりすることが多く、プラスチック削減につながります。
- 量り売りを利用する: 一部の店舗では、洗剤やシャンプーの量り売りを実施しています。ご自身の容器を持参して購入すれば、プラスチックごみはゼロになります。
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環境への取り組みをチェック: メーカーのウェブサイトなどで、製品の原料調達から製造、輸送、廃棄に至るまでの環境負荷を減らす努力をしているか、容器のリサイクル推進に取り組んでいるかなどを調べてみるのも良いでしょう。
日々の使い方でさらに貢献
選ぶだけでなく、日々の使い方でも環境への負荷を減らすことができます。
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使用量は適量を守る: 汚れをしっかり落としたいからと、つい洗剤やシャンプーを使いすぎていませんか。必要以上の量を使うと、環境への負荷が増えるだけでなく、すすぎに使う水の量も増えてしまいます。パッケージに表示されている使用量を守ることが大切です。
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予洗いやつけ置きを活用する: 食器洗いや洗濯では、ひどい汚れは先に拭き取ったり、つけ置きしたりすることで、洗剤の使用量を減らせることがあります。
これらの工夫は、環境に優しいだけでなく、洗剤やシャンプーの消費量を抑え、結果として家計の節約にもつながる可能性があります。
子供と一緒に学ぶ機会に
「どうして環境に優しい洗剤を選ぶの?」と子供に聞かれたら、一緒に考えてみる良い機会です。使った水がどうなるのか、お魚や生き物にどんな影響があるのかなどを、絵本や図鑑を見ながら分かりやすく説明してみるのも良いでしょう。日用品を選ぶ際に「こっちが地球に優しいマークがついているね」などと声をかけることで、子供も環境問題に関心を持つきっかけになるかもしれません。
まとめ
洗剤やシャンプー選びは、日々の暮らしの中の小さな選択ですが、その一つ一つが積み重なることで、環境への負荷を減らし、持続可能な社会の実現に貢献することができます。
「環境に優しい製品は価格が高いのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、詰め替え用を賢く利用したり、固形タイプを選んだり、使用量を適量に抑えたりすることで、経済的な負担を抑えながら実践することは十分に可能です。
完璧を目指す必要はありません。まずは、次に買うときには成分表示を見てみよう、詰め替え用を選んでみよう、など、今日からできること、無理なく続けられることから始めてみてはいかがでしょうか。日々の小さな行動が、きっとより良い未来につながっていくはずです。