【今日からできる】いつもの買い物でSDGs 実践 家計にも優しいアイデア
はじめに
日々のお買い物は、私たちの生活に欠かせないものです。食料品、日用品、衣服など、私たちは様々なものを購入しています。
SDGs(持続可能な開発目標)と聞くと、大きな取り組みや専門的な知識が必要だと感じるかもしれません。しかし、実はいつものお買い物の中でも、SDGsに貢献できる身近なアクションがたくさんあります。
毎日のお買い物を少し見直すことは、地球や社会の未来につながるだけでなく、実は家計の節約にもつながることがあります。忙しい毎日の中でも無理なく始められる、お買い物を通してSDGsを実践するヒントをご紹介いたします。
買い物でできるSDGsアクション
1. 必要なものを計画的に買う
計画的にお買い物をすることは、無駄な出費を抑えるだけでなく、SDGsの観点からも大切です。
- 無駄な消費を減らす: 衝動買いを減らすことで、本当に必要なものだけを手に入れることができます。これは、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」にある「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」ことにつながります。
- 食品ロスを防ぐ: 食材を買いすぎず、使い切れる分だけを購入することで、家庭での食品ロスを減らすことができます。これも目標12に関連し、同時に食材を無駄にしないことで家計の節約にもなります。
具体的なヒントとしては、買い物に行く前に冷蔵庫の中身を確認し、何が必要かリストアップすることや、お腹がいっぱいの時に買い物に行くことで、余計なものを買ってしまうのを防ぐといった方法があります。
2. 環境に配慮された商品を選ぶ
商品を選ぶ際に、その商品がどのように作られ、どのように包装されているかに注目してみましょう。
- 詰め替え用や簡易包装を選ぶ: プラスチック容器などの包装材を減らすことは、ごみを減らし、海のプラスチック汚染対策(SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」)や陸の環境保全(SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」)につながります。また、詰め替え用は価格が安く設定されていることも多く、家計にも優しい選択です。
- 環境ラベルを参考に: 商品にエコマークや森林認証マーク(FSC認証など)がついていることがあります。これは、環境への負荷を減らす工夫がされている証です。このような商品を選ぶことは、環境に配慮した企業を応援することにつながります(SDGs目標12に関連)。
- 長く使えるものを選ぶ: 安いからといって使い捨ての商品ばかりを選ぶのではなく、少し高くても繰り返し使えたり、修理して長く使えるものを選ぶことも大切です。これは、大量生産・大量消費からの転換を促し、持続可能な生産・消費パターンに貢献します(SDGs目標12に関連)。結果的に買い替えの頻度が減り、長期的な節約につながる場合もあります。
3. 社会に配慮された商品を選ぶ
商品の背景にある人や地域にも目を向けてみましょう。
- フェアトレード認証付きの商品: コーヒーやチョコレート、バナナなど、開発途上国で作られる商品には、フェアトレード認証がついているものがあります。これは、生産者に適正な対価が支払われ、労働環境や子供の教育に配慮されている証です。フェアトレード商品を選ぶことで、貧困削減(SDGs目標1「貧困をなくそう」)や働きがいの向上(SDGs目標8「働きがいも経済成長も」)、不平等の是正(SDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」)に貢献できます。
- 地元の産品(地産地消)を選ぶ: 可能であれば、地元の農産物や加工品を選ぶ「地産地消」を心がけてみましょう。これにより、地域経済の活性化を応援できます(SDGs目標8に関連)。また、輸送距離が短くなるため、運搬にかかるエネルギーやCO2排出量の削減にもつながります(SDGs目標12、13「気候変動に具体的な対策を」に関連)。さらに、新鮮な旬の食材を手に入れることができるというメリットもあります。
4. マイバッグやマイボトルを活用する
既に取り組んでいる方も多いかもしれませんが、改めてその意味を確認してみましょう。
- エコバッグを持参する: レジ袋の有料化により普及が進んだエコバッグ。使い捨てのレジ袋を減らすことは、ごみ問題や資源の無駄遣いを減らす上で非常に効果的です(SDGs目標12に関連)。
- マイボトルやマイカップを利用する: コンビニエンスストアやカフェなどで、マイボトルやマイカップを持参すると割引になるサービスも増えています。使い捨てのプラスチック容器や紙コップを減らすことにつながります(SDGs目標12、14、15に関連)。
子供と一緒に買い物でSDGsを学ぶ
お子さんと一緒にお買い物に行く際に、SDGsについて話してみる良い機会です。
「どうしてエコバッグを使うのかな?」「このマーク(環境ラベルやフェアトレードマーク)はどういう意味だろう?」「地元の野菜を選ぶとどんないいことがあるかな?」など、買い物をしながら子供に問いかけたり、一緒に考えたりすることで、環境や社会について学ぶきっかけを作ることができます。
モノを大切に使うことや、誰かが一生懸命作った商品には背景があることを伝えることは、子供たちの豊かな心を育むことにもつながるでしょう。
まとめ
毎日の「お買い物」という身近な行動も、少し意識を変えるだけでSDGsの達成に貢献することができます。
計画的な買い物で無駄をなくすこと。環境や社会に配慮された商品を選ぶこと。マイバッグなどを活用すること。これらの小さな積み重ねが、持続可能な社会づくりにつながります。
すぐに全てを完璧に行う必要はありません。まずはできることから、無理なく、楽しみながら始めてみることが大切です。いつものお買い物をSDGs実践の場として捉え、地球にもお財布にも優しい賢い選択を続けていきましょう。