エコにも節約にもつながる!家庭ごみと賢く付き合うヒント
毎日の暮らしの中で、どうしても出てしまうのが家庭ごみです。この家庭ごみとどのように向き合うかは、実はSDGsにも深く関わっています。特にSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」は、私たちが物を生産し消費する方法を見直し、持続可能な消費と生産のパターンを確立することを目指しています。家庭ごみを減らしたり、きちんと分別したりすることは、この目標達成に向けた身近な一歩なのです。
ごみを賢く扱うことは、環境への負荷を減らすだけでなく、実は家計の節約にもつながることがあります。また、お子様と一緒に取り組むことで、環境の大切さや資源を大切にする心を育む学びの機会にもなります。
この記事では、忙しい毎日の中でも無理なく取り組める、家庭ごみと賢く付き合うための具体的なヒントをご紹介します。
なぜ家庭ごみの削減・分別が大切なのでしょうか
ごみをただ捨てるだけではなく、減らしたりきちんと分別したりすることが大切なのは、主に次のような理由からです。
- 環境への負荷を減らすため: ごみを燃やすときにはCO2が発生し、地球温暖化の一因となります。埋め立てるにも限りがあり、土壌や地下水汚染のリスクも伴います。ごみを減らせば、これらの環境負荷を軽減できます。
- 資源を有効活用するため: ごみの中には、リサイクルできるものがたくさん含まれています。正しく分別すれば、紙やプラスチック、ガラス、金属などを新しい製品の材料として再利用できます。これは限られた地球の資源を大切に使うことにつながります。
- 最終処分場の延命のため: ごみの最終処分場は限られたスペースです。ごみの量を減らすことで、最終処分場の寿命を長く保つことができます。
今日からできる!家庭ごみ削減・分別の具体的なヒント
それでは、私たちの暮らしの中で具体的にどのようなことができるでしょうか。いくつか実践しやすいヒントをご紹介します。
ヒント1:買い物の仕方を見直す
ごみを減らす第一歩は、ごみになる可能性のあるものを家庭に入れないことです。
- 過剰包装を断る: 可能な限り、不要な包装は断るようにしましょう。簡易包装を選んだり、エコバッグを持参して袋を断ったりするのも効果的です。
- 量り売りやバラ売りの活用: 野菜や果物など、量り売りやバラ売りを利用すれば、個包装のプラスチックごみを減らすことができます。必要な分だけ購入できるため、食品ロスの削減にもつながります。
- 詰め替え可能な商品を選ぶ: 洗剤やシャンプーなどは、本体ボトルを繰り返し使い、詰め替え用を選びましょう。プラスチックごみの削減になります。
ヒント2:生ごみの量を減らす工夫
家庭ごみの約半分は生ごみと言われています。生ごみを減らすことは、ごみ全体の量を大きく減らすことにつながります。
- 食材を使い切る: 買い物前に冷蔵庫の中身を確認したり、残った野菜の切れ端をスープの出汁に使ったりするなど、食材を無駄なく使い切る工夫をしましょう。これは食品ロス削減の観点からも非常に重要です。
- 生ごみの水気をしっかり切る: 生ごみの約8割は水分です。水気をしっかり切るだけで、ごみの重さやカサを減らすことができ、運搬や焼却の効率が上がります。三角コーナーを使わない、水切りネットを活用するなど、手軽な方法で実践できます。
ヒント3:分別のルールを徹底する
ごみを資源としてリサイクルするためには、正しい分別が不可欠です。
- 自治体の分別ルールを確認する: 分別方法は自治体によって異なります。お住まいの地域の分別ルールを改めて確認し、家族みんなで共有することが大切です。分別表をキッチンの目につく場所に貼っておくのも良い方法です。
- 分別しやすいゴミ箱を設置する: ペットボトル、缶、びん、プラスチック製容器包装など、種類ごとに分別できるゴミ箱を設置すると、捨てる際に迷わず、自然と分別が習慣になります。
ヒント4:不用品を賢く手放す・活用する
まだ使えるのに捨ててしまうのはもったいないことです。
- リサイクルやリユースを考える: 古着をリサイクルに出したり、まだ使える家具や家電をリユースショップに持ち込んだり、フリマアプリなどを活用して必要な人に譲ったりするのも良い方法です。
- リメイクやアップサイクル: 古くなった衣類を布巾にしたり、空き容器を収納ケースにしたりと、アイデア次第で新しい命を吹き込むことができます。
子供と一緒に家庭ごみについて学んでみましょう
ごみの分別や削減は、お子様にとって身近な環境学習のテーマになります。
- 一緒に分別する: 「これは燃えるごみかな?」「こっちはリサイクルできるマークがあるね」などと声かけしながら、お子様と一緒に分別をしてみましょう。遊び感覚でルールを覚えることができます。
- ごみ収集の絵本を読む: ごみがどのように集められ、処理されるのかを分かりやすく説明した絵本などを通して、ごみ問題について親子で話し合ってみるのも良いでしょう。
- 手作りやリメイクを楽しむ: 空き箱やペットボトルを使った工作は、物を大切にする心を育むとともに、創造性を養うことにもつながります。
まとめ
家庭ごみの削減や分別は、地球環境を守るための大切な行動であると同時に、私たちの暮らしをより豊かにする可能性を秘めています。買い物の仕方を少し変えたり、生ごみの水気を切る習慣をつけたり、分別のルールを家族で共有したりと、日々の暮らしの中でできることはたくさんあります。
最初からすべてを完璧に行う必要はありません。まずは「これならできそう」と感じる小さな一歩から始めてみませんか。その一歩が、未来の地球環境を守り、私たちの暮らしをより持続可能なものへと変えていく大きな力になります。