はじめるSDGsライフ

【無理なくできる】家庭の家電選び・使い方で始めるSDGs 節約にもつながるヒント

Tags: 家電, 省エネ, 節約, SDGs, 暮らし

私たちの暮らしに欠かせない家電製品。明かりを灯したり、料理をしたり、洗濯をしたりと、毎日の生活を便利で快適にしてくれています。

実は、この家電との付き合い方にも、SDGsへの貢献につながるヒントがたくさん隠されています。そして嬉しいことに、それは家計の節約にもつながることが多いのです。

「SDGsって難しそう」「家電とどう関係があるの?」そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、特別な知識や努力は必要なく、日々の暮らしの中で、無理なくできる家電選びや使い方の工夫をご紹介します。

家電とSDGs、節約の関係

家電製品を使うためには、多くのエネルギーが必要です。このエネルギーの多くは、化石燃料など地球に負担をかける方法で作られています。そのため、家電の使い方を見直してエネルギーの消費を減らすことは、地球温暖化対策などSDGsの目標達成に貢献することにつながります。(目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに、目標13:気候変動に具体的な対策を)

また、家電を作るためには、多くの資源が使われます。使い終わった家電を適切に処分したり、長く大切に使ったりすることも、資源の無駄を減らし、地球の環境を守ることにつながります。(目標12:つくる責任 つかう責任)

そして、エネルギーの消費を減らすことは、そのまま電気代の節約になります。家電を大切に長く使うことは、買い替えの頻度を減らし、大きな出費を抑えることにもつながるのです。

【アクション1】家電を新しく買うとき・買い替えるときのヒント

新しい家電を選ぶとき、どのような点に注目すると良いでしょうか。

1. 本当に必要かじっくり検討する

衝動買いは避け、今使っているものでは本当に不便なのか、新しいものが必要なのかを一度立ち止まって考えてみましょう。必要以上の機能がないか、家族の人数やライフスタイルに合ったサイズかなども確認すると良いでしょう。

2. 省エネ性能を確認する

家電には「統一省エネラベル」が表示されています。これは、エネルギー消費効率がどれくらい良いかを示すもので、星の数が多いほど省エネ性能が高いことを意味します。特に冷蔵庫やエアコンなど、長い時間使う家電は、少し価格が高くても省エネ性能の高いものを選ぶことで、長い目で見れば電気代で元が取れることもあります。

3. 長く使えるもの、修理可能なものを選ぶ

すぐに壊れてしまうような安価なものよりも、多少値段が高くても丈夫で長持ちするものを選ぶこともSDGsにつながります。また、メーカーが修理部品を長く供給しているかどうかも、検討材料の一つになります。

4. 中古品やレンタルも選択肢に

まだ十分に使える家電を中古で購入したり、必要な期間だけレンタルしたりすることも、資源の有効活用につながります。特に一時的にしか使わない可能性のある家電や、試してみたい家電などには有効な選択肢です。

【アクション2】日々の家電の使い方を見直すヒント

今ある家電でも、使い方を少し工夫するだけで省エネにつながります。

1. 待機電力を減らす工夫

多くの家電は、電源を切っていても待機電力を使っています。使っていない家電は主電源を切ったり、コンセントからプラグを抜いたりするだけでも節約になります。頻繁に抜き差しするのが大変な場所は、スイッチ付きの省エネタップを活用するのも良い方法です。

2. 設定温度や運転モードを見直す

エアコンの設定温度を夏は高めに、冬は低めにする(環境省では夏は28℃、冬は20℃を推奨しています)。冷蔵庫の設定を「強」から「中」にするなど、適切な設定にするだけでも消費電力を抑えられます。また、省エネモードやエコモードがあれば活用しましょう。

3. 定期的なお手入れで効率アップ

エアコンのフィルター掃除や、冷蔵庫の隙間にたまった埃の掃除などは、家電の効率を保つために大切です。お手入れをすることで、余分な電力を消費するのを防ぎ、家電を長持ちさせることにもつながります。

4. 「ながら利用」や不要な稼働を減らす

誰も見ていないのにテレビがついている、使う予定がないのに保温状態にしているなど、無駄な稼働を減らしましょう。タイマー機能を活用するのも有効です。

【アクション3】古くなった家電と賢く付き合うヒント

家電には寿命がありますが、まだ使える場合はどうすれば良いでしょうか。

1. 必要としている人に譲る・売る

まだ使えるけれど自分には不要になった家電は、家族や友人に譲ったり、フリマアプリやリサイクルショップで売ったりすることを検討しましょう。

2. 適切にリサイクルする

古くなった家電は、家電リサイクル法などに基づき、適切にリサイクルすることが大切です。自治体のルールに従って処分することで、含まれている希少な資源を再利用することができます。不法投棄は環境破壊につながるため、絶対に避けるべきです。

まとめ:小さな見直しが、大きな一歩に

家電の選び方や使い方、手放し方を少し見直すだけでも、エネルギーの節約になり、資源の有効活用につながります。これは、地球の未来を考えるSDGsの取り組みそのものです。

そして、こうした取り組みは、毎月の電気代を減らしたり、無駄な出費を抑えたりと、日々の家計にも嬉しいメリットをもたらしてくれます。

一度にすべてを変える必要はありません。まずは、待機電力をなくす工夫から始めてみる、次に家電を買い替えるときは省エネラベルを意識してみる、というように、ご自身のできることから、楽しみながら取り組んでみてはいかがでしょうか。

日々の暮らしの中で、無理なく、楽しく、SDGsへの一歩を踏み出しましょう。