節約にもつながる!キッチンの消耗品で始めるSDGsヒント集
毎日使うキッチンでは、さまざまな消耗品が活躍しています。ラップやアルミホイル、キッチンペーパー、スポンジなど、挙げればきりがありません。これらの消耗品は私たちの暮らしを便利にしてくれる一方で、使い終わればごみになりますし、製造や輸送にもエネルギーが使われています。
「なんだか難しそう」と感じるかもしれませんが、実はこれらのキッチンの消耗品を見直すことは、SDGsへの貢献につながるだけでなく、毎日の節約にもなる身近なアクションなのです。
忙しい日常の中でも、無理なく、経済的な負担をかけずにできるキッチンの消耗品との向き合い方について考えてみましょう。
キッチンの消耗品とSDGsはどんな関係があるのか
私たちが何気なく使っているキッチンの消耗品も、地球の資源を使って作られ、使われた後はごみとして処理されます。この一連の流れは、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」に深く関わっています。
- 資源の利用: 紙やプラスチック、アルミニウムなど、消耗品の原材料には地球の資源が使われています。
- 製造・輸送時のエネルギー消費: これらの製品を作る工場ではエネルギーを使い、私たちの手元に届くまでにも輸送のエネルギーが必要です。
- ごみ問題: 使い終わった消耗品の多くは燃えるごみやプラスチックごみとして捨てられます。適切に処理されないごみは環境汚染の原因となることもあります。
つまり、キッチンの消耗品との付き合い方を見直すことは、限りある資源を大切にし、ごみを減らし、地球への負荷を減らすことにつながり、SDGsの達成に貢献することになるのです。
毎日のキッチンでできるSDGs&節約アクション
では、具体的にどのようなことができるでしょうか。今日から始められる、キッチンの消耗品に関する簡単なアクションをいくつかご紹介します。
アクション1:ラップやアルミホイルの使用量を減らす、代替品を使う
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具体的な方法:
- 食品の保存には、ラップの代わりに蓋つきの保存容器やボウルを使う。
- 作り置きや残り物は、平らな皿に盛るより深さのある容器に入れる方がラップを節約できます。
- 温め直しの際にラップが必要な場合は、ぴったりと密着させすぎず、蒸気穴を少し開けるなど工夫して短い時間で済ませる。
- アルミホイルは汚れていなければ洗って再利用を検討する。
- 布製のラップ(ミツロウラップなど)やシリコン製の蓋など、洗って繰り返し使える代替品を試してみる。
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SDGsと節約のポイント: プラスチックごみやアルミごみの削減になります。また、ラップやアルミホイルの購入頻度が減り、節約につながります。洗って使える代替品は初期費用はかかりますが、長い目で見れば経済的です。
アクション2:キッチンペーパーの使い方を見直す
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具体的な方法:
- 軽い汚れや水分を拭く程度なら、キッチンペーパーではなく洗って繰り返し使える布巾やふきん、マイクロファイバークロスを使う。
- 野菜の水切りには、キッチンペーパーの代わりに野菜水切り器を使う。
- 揚げ物の油切りには、市販のバット網を使うか、新聞紙や広告紙を重ねて利用する(直接食品が触れないように)。
- どうしてもキッチンペーパーが必要な場合は、1枚で済むように丁寧に使用する。
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SDGsと節約のポイント: 紙ごみの削減につながります。布巾は洗って何度も使えるため、キッチンペーパーの消費量が減り、購入費用を抑えられます。
アクション3:スポンジやたわしの選び方、使い方を工夫する
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具体的な方法:
- 合成繊維のスポンジだけでなく、天然素材(ヘチマ、セルロースなど)や環境負荷の少ない素材で作られたスポンジやブラシを選んでみる。
- 一つのスポンジを長く使うために、使用後はしっかりと洗って水気を切り、清潔に保つ。
- 油汚れがひどい食器は、洗う前に古紙やヘラで汚れを拭き取っておくと、使う洗剤や水の量、スポンジへの負担を減らせます。
- 用途に合わせて複数のたわし(例:鍋用、根菜用など)を使い分けると、それぞれを清潔に長く使えます。
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SDGsと節約のポイント: ごみとなるスポンジの量を減らすことができます。長く使える品質の良いものを選ぶことは、資源の節約と買い替え頻度の減少につながります。
アクション4:電池の使い方を見直す
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具体的な方法:
- キッチンタイマーや計量器など、電池を使う製品には充電式電池を使用する。
- 使い終わった乾電池は、自治体の指示に従って適切に分別・リサイクルに出す。
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SDGsと節約のポイント: 使い捨て電池のごみを減らせます。充電式電池は繰り返し使えるため、使い捨て電池を買い続けるよりも経済的です。資源のリサイクルに貢献します。
無理なく続けるためのヒント
これらのアクションは、どれも特別な道具が必要だったり、大きな負担になったりするものではありません。
- 完璧を目指さない: いきなり全てを変える必要はありません。まずは一つ、今日からできそうなことから試してみてください。
- 家族と共有する: なぜこれをするのかを家族と話し合うことで、協力が得られやすくなります。お子さんと一緒に布巾を畳んだり、保存容器に詰め替えたりするのも良い学びになります。
- メリットを感じる: ごみが減ったこと、買う頻度が減って節約になったことなど、具体的な変化を感じることでモチベーションにつながります。
毎日のキッチンでの小さな見直しが、地球のためにも、お財布のためにもなる「はじめるSDGsライフ」の一歩となります。できることから、楽しく取り組んでみましょう。