【今日からできる】毎日のメイク・スキンケアで始めるSDGs 環境にもお財布にも優しいヒント
毎日の美容習慣がSDGsに繋がるってどういうこと
私たちの毎日の生活には、たくさんの選択肢があります。それは、お化粧品やスキンケアアイテムを選ぶときも同じです。つい「いつものもの」や「話題のもの」を選びがちですが、実は、普段何気なく使っている美容製品を選ぶこと、使うこと、そして使い終わった後のことまで少しだけ意識することで、SDGsへの貢献につながることがあります。
SDGsと聞くと、なんだか難しそう、特別なことをしないといけないと感じるかもしれません。しかし、決してそうではありません。ゴール3「すべての人に健康と福祉を」、ゴール12「つくる責任 つかう責任」、ゴール14「海の豊かさを守ろう」、ゴール15「陸の豊かさも守ろう」など、美容と関連する目標は複数あります。私たちが肌につけるもの、そしてそれがどう作られ、どう捨てられるのかを考えることは、これらの目標と無関係ではないのです。
この記事では、忙しい日々の中でも無理なく、経済的な負担をかけずに、毎日のメイクやスキンケアを通じてSDGsに取り組むヒントをご紹介します。今日からできる小さな一歩を見つけるお手伝いができれば幸いです。
製品選びで見つけるSDGsアクション
毎日の美容習慣で最初にできることは、製品を選ぶ際のちょっとした意識の変化です。
1. 詰め替え可能な製品を選ぶ
シャンプーや洗剤では詰め替えが一般的になりましたが、最近は化粧水や乳液、ファンデーションなどでも詰め替え用が用意されているものが増えています。詰め替えを選ぶことで、プラスチックごみを減らすことにつながります。本体容器を何度も使えるため、資源の節約にもなります。
- 実践のヒント:
- お気に入りのアイテムに詰め替え用があるか確認してみましょう。
- 新しく購入する際は、詰め替え可能かどうかも選択肢に入れるようにします。
- 詰め替え作業は、容器を清潔にしてから行うと衛生的です。
これは、ゴール12「つくる責任 つかう責任」における、持続可能な消費パターンを促進することに貢献します。
2. シンプルな成分や認証マークに注目する
肌に優しい成分を選ぶことは、私たちの健康(ゴール3)に繋がります。また、環境への負荷が少ない成分を選んだり、動物実験を行っていない製品(ゴール15)を選んだりすることも、SDGsのアクションになります。
- 実践のヒント:
- パッケージに記載されている成分表示をざっと見て、気になる成分がないか確認します(すべてを理解する必要はありません)。
- 「オーガニック」「天然由来成分」といった表示や、「エコサート」「コスメビオ」「リーピングバニー(動物実験を行わない認証)」などの認証マークがついているか見てみましょう。
- 何から始めれば良いか分からない場合は、「石鹸で落とせる」「シンプルケア」といったキーワードで製品を探すのも良いでしょう。
3. 使い捨てのアイテムを見直す
コットンやメイク落としシートなど、使い捨ての美容アイテムは便利ですが、毎日使うとかなりの量のごみになります。
- 実践のヒント:
- メイク落としは、シートタイプから洗顔料で落とせるタイプに変えてみる。
- 化粧水を塗る際に、コットンではなく清潔な手でなじませる。
- どうしてもコットンが必要な場合は、繰り返し洗って使えるコットンパフや竹素材のコットンなども検討してみる。
これは、ゴール12「つくる責任 つかう責任」における、廃棄物の発生を減らすことにつながります。
使い方の工夫でSDGsアクション&節約
製品を選んだ後も、使い方次第でSDGsに貢献し、さらには家計の節約にもつながります。
1. 製品を最後まで使い切る
ついつい次の新しいものが欲しくなってしまったり、少し残ったまま放置してしまったりすることはありませんか。製品を最後まで使い切ることは、資源を無駄にしないための大切なアクションです。
- 実践のヒント:
- チューブタイプのものは、絞り器などを使って最後まで使い切る。
- ジャータイプのものは、スパチュラや綿棒を使って隅々まできれいにする。
- 古い化粧品も、本来の用途以外に使える場合があります(例えば、乳液で革製品を磨くなど。ただし自己責任で確認しながら行ってください)。
これは、ゴール12「つくる責任 つかう責任」における、資源の効率的な利用に貢献します。そして、新しいものを買う頻度が減ることで、節約にもなります。
2. 使用量を適量にする
製品のパッケージや説明書に記載されている適量を使うことは、効果を最大限に引き出すだけでなく、無駄な消費を抑えることにもつながります。たくさん使えば使うほど効果がある、というわけではありません。
- 実践のヒント:
- まずは推奨されている量から試してみましょう。
- 肌の状態に合わせて量を調整する必要がある場合は、使いすぎになっていないか意識してみましょう。
これもまた、ゴール12における資源の有効活用と、家計の節約につながるアクションです。
3. 容器を適切に分別して捨てる
使い終わった容器は、お住まいの自治体のルールに従って正しく分別して捨てましょう。適切に分別することで、リサイクルされやすくなり、新たな資源として生まれ変わる可能性が高まります。
- 実践のヒント:
- 容器の素材(プラスチック、ガラスなど)を確認します。
- 中身をきれいに洗い流し、乾燥させてから分別します。
- キャップやポンプ部分も素材ごとに分別が必要か確認します。
これは、ゴール12における廃棄物の適切な管理と、ゴール14、15における環境保護に繋がります。
まとめ:小さな一歩から、無理なく楽しく
毎日のメイクやスキンケアは、自分自身と向き合う大切な時間です。その時間を少しだけSDGsと結びつけることで、環境にも、そしてお財布にも優しい、心地よい習慣に変えることができます。
「詰め替えを選ぶ」「使い捨てを減らす」「最後まで使い切る」といった、どれも今日からすぐに始められる小さなアクションばかりです。すべてを完璧にこなす必要はありません。まずは一つ、これならできそうと思うことから始めてみてください。
あなたの毎日の小さな選択が、未来の地球や社会にとって大きな一歩となることを、忘れないでください。無理なく、楽しく、あなたらしいSDGsライフを美容習慣の中に見つけていきましょう。